虹のワルツ

88. 虹を移す瞳(夏碕)

暖房の効いた教室が暑くて、ぼうっとした頭を冷やすために廊下に出てみる。お昼ごはんを食べ終わった生徒が行きかう声を聞きながら英単語帳のページを開いたその刹那、

「もうすぐクリスマスね!」

いきなり目の前に現れたのは、蕩けそうな顔をしたカレンだった。
いっそ気味が悪いくらいの上機嫌な笑顔に、私は反射的に叫んで、ついでに持っていた単語帳も落としそうになって、

「ああもう、びっくりさせないで!なんなのよ藪から棒に……」

ちょっと睨みながら、言い返す。そして聞き逃すところだった台詞を反芻する。
クリスマス?クリスマスって、そりゃ、確かにそんな季節だけど。
街はキラキラのイルミネーションに、赤と緑のポインセチア。商店街のツリーは過去最大級で遊園地じゃ『ファンタジック・クリスマス・パレード』 なんてものが執り行われるわけだけど、そしてそれを知っているわけだけど……。私は、少なくとも私は、それどころじゃない。
大体、単語帳だとかそういうものを持ち歩いているあたり察して欲しい。受験生は遊んでられる時期じゃないってことを……。
と、言いつつも、私も毎年この季節には浮き足立ってしまう。例に漏れず、今年も。大体どうして私が受験生の年に、どこもかしこもクリスマスに気合を入れて楽しそうな催し物ばっかりやるのだろうか。ああ、うらめしい。
そんなことを母に愚痴ったら、「一日くらい遊んでもいいんじゃないの?」 と、頼りにならない答えが返ってきてがっかりした。こんな意見、参考にするわけにはいかない。
そういうわけで、遊んでられないから、言い聞かせるように私は口に出す。

「クリスマスなんて、受験生には関係ないの!」
「ええー」
「残念そうな声出しても駄目」

単語帳で顔を隠すと、カレンはまるで『魔王』 のように囁いてくる。

「クリスマス限定コフレ」
「……う」
「臨海公園のイルミネーション、今年からバージョンアップ」
「…………やめてってば」
「アナスタシアのケーキ、予約した?」
「そう!あれお母さんがチョコじゃなくてショートの方予約して、私一人でチョコ予約したいけど今からミヨにたのん――」

しまった。
単語帳も閉じてついつい乗せられてしまう私を、カレンがしたり顔で眺めている。
だって毎年アナスタシアのケーキは人気で、今年のチョコのケーキなんて、つやつやの表面がすっごくおいしそうで……。
思い出すほどに食べたくなって、せめてもの抵抗にと単語帳を開いて鼻から下を隠す。大きく息を吸うと紙とインクの匂いで鼻腔がいっぱいになって、ようしこれならケーキだろうがクリスマスだろうが私を惑わすことは――

「予約、まだ大丈夫だと思う」
「わっ!?」

今度こそ単語帳を落とした私のそばに、いつの間にかミヨが立っていた。

「欲しいなら、今日お店に伝えておく」
「……お、お願いしちゃおっかな」

受験生だからアルバイトは週一に減らしたけれど、今もなおアナスタシアのカウンターに立っている看板娘さんが予約を受け付けてくれるらしい。やった!
……じゃなくて。

「……それは、ありがたいんだけど、なんで突然クリスマスの話なの?」
「それはねぇ〜?」

確かに12月だけど、それだけでこんな浮かれた話を受験生の私にふっかけるような、空気の読めない親友だとは思っていない。
怪訝な顔をしたままの私に、カレンが猫なで声で詰め寄ってくる。
あ、これは無理難題をお願いされるときのパターンだ、と思ってももう遅い。
助けを求めようとして振り返っても、ミヨはもういなかった。すばやい。ただ歩いていただけのミヨは、何気なく私に声をかけてくれただけで、それ以上の意図はなかったらしい。もっとも、見えなくなったもう一人の親友の真意を知ることはできないけれど。

「あのね、アタシ吾郎オジサマから課題出されてたって、知ってるでしょ?」
「うん……?」
「課題って言っても色々だったから、ジャケットからドレスまでとにかく何でも作ったのよ〜」
「そ、そう……お疲れ様」
「それで吾郎オジサマが昨日から長期オフでこっちに戻ってきてて、課題見てもらったの」
「そうなんだ……へぇ〜……」
「で、一番出来のよかったのを、実際人が着て使用に耐えうるものか見せてみろって。だからぁ、夏碕に――」
「ちょっと待って!」

大体話が読めてきた気がする。けれど、

「そういうのって、カレンが着るんじゃないの?」

モデルなんだし。
迷惑とかそういうんじゃなく、純粋に不思議で、ただ単純にそう思ったから、私は口に出した。
なのに、

「でもあのドレス、アンタのことイメージして作ったんだもん」

カレンはあっけらかんとそんなことを言ってのけた。

「……は?なんで、私?」
「えー?なんでって言われても、なんとなく?」
「…………」
「それにアタシが着てもあのドレス、足首見えちゃうし、何より……」

言いながらカレンは私の胸のあたりを、半分閉じた眼で数秒見つめて、

「……サイズ合わないし」
「! みっ、見ないでよこんなとこ!」

思わず両手で胸元を隠してしまうのを、カレンが呆れたように「別に下着や裸じゃあるまいし……」 と笑う。私だってわかってるけど、反射的にそうしてしまう気持ちくらいはカレンとだって共有できるはずなのに。同じ女の子なのに。
それに…………そんなに変わらないと思うけど。ていうかなんでそんな細かいサイズ知ってるのかしら、パジャマパーティーのときにでも、計ったんだろうか……。
恨みがましい視線も気にしていない風のカレンは、もう問題なんて片付いた言わんばかりの晴れやかな顔で手をひらひらと振った。

「まぁ、そういうわけだからクリスマスパーティーの前にウチに寄ってよ?」
「え?パーティー?ちょ、……ちょっと待って、ちょっと……混乱してきた……」

立ち去ろうとしたカレンを呼び止めて、頭を整理しながら問いかける。
パーティーっていうのは、毎年恒例のはば学クリスマスパーティーのことだろう。パーティーにドレスを着て行けって、そういうことなんだろうけど――

「なんでパーティーなの?」
「だってせっかくドレスなんだし。あ、自分でも上出来だと思ってるから、大丈夫!人前で着ても全然平気なデザインだし!オジサマもチェックしてくれるから破れたりとか、しないし!」
「それは最低条件よ……。それと、その、カレンの家だけで着て終わり、じゃ……駄目なの?」
「駄目」
「なんで即答するの」
「いいから駄目」
「じゃあ……なんで私をイメージしたりしたの?」

例えば美奈ちゃんなら、一も二もなく「カレンのドレス?着る着るー!」 と、喜んで引き受けてくれるだろう。大体私に着せようなんて、カレンなら難しいことってわかりそうなものなのに。ミヨよりは、可能性はあるかもしれないけど。
もしかしたら“課題”の中には美奈ちゃんやミヨのために作った服もあったのかもしれない。たまたま私を、それこそカレンの言うように“なんとなく”イメージして作ったそれが、花椿吾郎氏の目に留まっただけなのかもしれない。
多分変な顔をしているに違いない私の台詞を聞いても、カレンは穏やかに微笑むだけだった。

「ね、中等部のときにシンデレラ、やったでしょ」
「え?……うん、やったけど」

廊下の窓枠にもたれて、カレンはどこか遠いところを見るように視線を空に投げた。ゆっくりとした瞬きが一つ繰り返されるたび、私の心はあの頃のことを思い出す。

「アタシが王子様でさ、夏碕がシンデレラで、ミヨが魔法使いで」
「うん……懐かしいね」
「そのときはもう、ただただ“なんでアタシが王子様!?”って思ってて、ほんのちょっとだけ、少しだけね、シンデレラをやりたかったんだ」
「そうだったの?」
「そ。まぁ、クラスの推薦なんて、貧乏くじの押し付け合いみたいなものだったし、しょうがないけど」

私は苦笑した。中等部の学園演劇は、確かにそのとおりだったから。
あの頃の私たちは人前に出ることがひどく恥ずかしくて、そういう行事ごとにマジメに取り組むことがかっこ悪いことだとすら思うこともあった。かっこ悪い自分を見られることも嫌で嫌で、そんな歳頃だった。
特に男子は、女子の私から見てもわかるくらい、異性と触れ合うことを避けていたようだった。
頼みごとを断れないカレンと、断ることも思いつかなかった私と、なんとも不運なことにその日体調不良で休んでいたミヨに白羽の矢が立ってしまった。ただ、それだけ。
あんまりいい思い出じゃないと思っていたはずなのに、過ぎ去った過去はそれが遠くなるほどに輝きを増していく気がする。
少し含み笑いをして、カレンは続けた。

「だけど今年、学園演劇の衣装作りながら、思ったんだ。ああ、アタシが本当になりたかったのは、魔法使いのほうだったのかも、って。カワイイお洋服で、カワイイ女の子をとびっきりカワイク変身させちゃうのって、これって絶対魔法使いでしょ?」

カレンの目は、キラキラ輝いている。本当に、魔法にかけられてしまいそうなくらい。

「それってアタシが生涯かけてやりたいことと一緒で、そりゃもちろん、自分が着飾ることだって興味はあるけど、やっぱり誰かを変身させちゃうのって、何よりも楽しい。あの子はこんなのが似合うかな、とか、こんな服を着たらどうなるんだろう、着せてみたい!とか、考えてると時間忘れちゃう」

カレンは本当に、楽しそうに語ってくれた。
私はそんなカレンを、心から大好きなことに取り組んでいるカレンを見ているのが、とても嬉しい。カレンの目のキラキラは、妖精の羽の粉みたいに周りに降りかかって、きっとどんな女の子も見違えるほど素敵に変身させちゃうんだろう。

「だから夏碕、アタシがやることは自己満足なのかもしれない。けど、アタシは夏碕にね、高校最後に、プレゼントがしたいんだ」
「プレゼント?」
「そ、プレゼント」

そのドレスを、くれるってことなのかしらと思って首を傾げていると、カレンは杖を振るみたいに指先でハートを空に描いた。そうして、悠然と微笑む。

「女の子は誰でも、お姫様になれるのよ」

思わず、カレンが本当に『魔法使いのおばあさん』みたいで、私は噴出してしまった。もちろん、カレンは瞬時に顔を赤くしながら声を上げる。

「ちょ、なんで笑うの!けっこうマジメに言ってるのに!」
「ごっ、ごめん!だって、あんまりにも似合ってたから……」
「ホントにー?似合ってる?ならいいけどさ。で、引き受けてくれる?」
「……わかった。楽しみにしてる」

しょうがない、って思いが半分と、親友の頼みを断るのも忍びないのが半分で、結局私はそれを引き受けることにした。多分高校最後の思い出になるに違いないパーティーのことを考えると、やっぱり、楽しみが増えるのは嬉しいことだった。


***


同じ日。
放課後にまた昇降口でカレンと鉢合わせて、どういう理由でか彼女絶賛のラーメン屋さんに引きずられるように連れて行かれたその先には、

「あっれー?なにやってんのアンタたち」
「花椿、」
「ちょりーす……」

うなだれた不二山くんと新名くんがいた。
二人とも件のラーメン屋さんの行列から少し外れたところで、肩を落として心底残念そうな顔をしている。

「どうしたの?そんな浮かない顔して」
「夏碕さーん、聞いて下さいよぉ……」
「ここすっげー旨いって聞いたから来たんだけどよ、俺らの目の前でスープがなくなったっつって」
「ああ、ありつけなかったわけね……」

ということは、自然、私とカレンの分もないわけで。
無理矢理連れてこられたとはいえ、カレンおすすめの『野菜たっぷりジューシー餃子』 と、一番人気の『特製味噌ラーメン』 を期待していたのは事実で、私もカレンも落胆するしかない。食べられないことがわかった途端、空腹感が増したような気すらした。
カレンは空腹を紛らわせたいのか、両手でお腹をさする仕草をしながら苦笑している。一押しのお店が有名になって嬉しさ半分悔しさ半分なのかもしれない。

「一気に有名店になっちゃったねー」
「今度は早めに行くしかねーな。新名、明日の昼休み行くぞ」
「え……はぁ!?ちょ、嵐さん、ガッコからここまでどんだけあると思ってんすか!?昼休み中に食い終わるワケねーって!」
「走る。走れば余裕だろ」
「無茶苦茶すぎ……」

きっと付きあわされるであろう新名くんはうなだれる。
いくらおいしいラーメンとは言っても、全力疾走してまで食べたいかと聞かれれば、私の答えはNOだ。多分、誰でも。
根性みせろと新名くんを叱咤する不二山くんをカレンは呆れたように笑った。

「休みの日にさ、開店前に並んどきゃいいじゃん」
「日曜まで待てねーよ」
「だからって昼休みはナイ」

その場の流れで、ぶつぶつと残念がっている二人と合流して私たちは帰路につく。
途中、ハロゲンでおでんを買って食べるころには辺りはもう薄暗かった。
ただ、繁華街の真ん中はどこもかしこもイルミネーションに彩られて、点滅する光の粒が私たちの顔も体も照らしている。

「クリスマス、かー」

浮き立つ心を隠せないように新名くんが呟くと、誰ともなく来るべき日の話を始める。
サンタクロースを信じていたのはいつまで? とか、雪が降るといいよね、とか。
はば学に通う私たちの話題は、当然24日のクリスマスパーティーへ流れていく。どこから聞いたのか新名くんはすでに花椿吾郎氏がパーティーに現れることを掴んでいた。カレンが驚いて声を上げたその時、

「……っ ふざけてんじゃねぇ!」

低い声が耳に届いた。
どう聞いたって穏やかじゃない台詞に身を強張らせた私たちの視線の先にいたのは、いつか見たことのある余多門高校の人と、

「――気が済んだかよ」

琥一くんだった。

「……テメェ、マジにやられねぇとわからねえみたいだな」
「そうしてぇってんなら、やれよ」

私たちのほうからは、琥一くんの姿が見える。手の甲で頬から唇の端を拭うような素振りに、心臓が一つ大きく跳ねた。
琥一くんの睨みつけるような目と、さっき殴られて切れた口の端に滲んだ血が、イルミネーションの下でよく見えた。
おかしな光景だと思った。
クリスマスは楽しいもの、わくわくするものなのに、クリスマスのイルミネーションが照らしているのは、目を背けたくなるような場面だったから。そんなことを妙に冷静に考えている自分が不思議だったから。
だけど私は、私たちは、目を背けたりしなかった。思わずカレンの手を握ってしまった私も、握り返したカレンも、息を飲んだ新名くんも、微動だにしない不二山くんも、みんな何も言うことが出来ずにただ見つめているだけだった。
随分長い間、二人はにらみ合っていたように思える。よく考えれば、それは数秒だったに違いない。だけどそのときは永遠にも続くような、いわゆる修羅場めいた出来事に思えた。
けれど、

「――……なんで」

琥一くんは、私たちに気がついた。当然だ。距離にして10メートルも離れていない。

“なんでここに”

そう、唇が動いたように見えた。だけど私だって、どうして琥一くんがこんなところでこんなことをしてるのか、わからなかった。
自分がどうしたらいいのかもわからないまま、私はそこにいた。

「何してんだお前」

言いながら誰よりも早く一歩前に出たのは、不二山くんだった。
彼がただならぬ気配を纏っているのは、私でもよくわかる。
余多門の人は、不二山くんに気おされたようにたじろぐ。

「チッ……」

無遠慮に向かっていく不二山くんと、その後を緊張したように着いていく新名くんを見て、その人は多勢に無勢だと思ったのか、背中を向けて歩き出した。

「待て――」
「ほっとけよ」

追いかけようとした不二山くんを引き止める琥一くんは、なぜか浮かない顔だった。私たちは、ほっとしているのに。
そう、ほっとしてようやく気がついたけれど、道行く人たちが私たちのほうを、琥一くんを、見ていた。ちらちらと、見てはいけないものを盗み見るように。
それは正直に言うと気分のいいものではないけれど、片隅とは言え繁華街の真ん中でこんなことをしていれば仕方のないことで。

「……一方的にやられたんか」

不二山くんは、ひょっとしたら義憤にかられている、のかもしれない。友人が、彼の言うとおりに一方的に殴られていれば相手に対して腹を立てるのも理解できる。
けれど、琥一くんは何も答えない。
私には彼が何を考えているのか、なんとなくわかるような気がした。きっと心配をかけたくないから、どうやって嘘をついて、この場をやりすごそうか考えているんだと思う。そうやって今までどれだけのことを一人で抱えてきたんだろうか、なんてことを考えて、胸がつまるような気がした。そんな場合じゃないのに、私はもう、どうしようもないくらいに喉の奥までこみ上げてきた想いをこらえることで必死だった。
けれど琥一くんは嘘なんかつかなかった。気まずそうに口を開いて、

「……喧嘩ふっかけられて、相手するのもメンドクセーから適当にあしらってたんだよ」

一年生のとき、同じように絡まれていた琥一くんを思い出した。
あの時は美奈ちゃんが止めに入るまで、琥一くんは売られた喧嘩を買う気だった。遠目から見てもそれはよくわかったから、あの時は琥一くんが怖くて、そういう人なんだと思っていた。
だけど今の琥一くんは違う。
もう喧嘩をしようなんて思っていないだろうし、私だってただ怯えているだけじゃない。

「これくらいで済んだら、安いもんだろ」

どこか自分に言い聞かせるように琥一くんは顔をゆがめた。
笑っているようにも見えた。
泣いているようにも見えた。
だけどそれ以上に、何かを許せない悔しさに震えているように見えた。

「……これ」

どうしようもなく、そのとき本当にどうしようもなく、私は彼を愛おしく思ってしまう。
ためらうことなく近寄って、制服のポケットからハンカチを差し出した。

「使って」

びっくりした顔の琥一くんが少しおかしくて、私は笑った。泣き笑いみたいな顔だと思う。
私の手を推し留めて、琥一くんはかすかに表情を緩めた。張り詰めていた空気が綻んで、それまで耳に入らなかった街の音が聞こえ出したような気がした。鈴の音、帰り道を急ぐ人の声。

「いい。こんくらい、すぐ治る」
「……ちゃんと、消毒しないと駄目だよ」
「ああ。…………変なとこ、見られたな」
「そんなことないよ」

言って、おかしな返事だったような気がした。
「変なこと」 なんて言う琥一くんが意外だった。でも本当は、琥一くんは喧嘩なんて最初からしたくなかったのかもしれない。
もしも魔法が使えたら――
望んだことが現実になるのなら、私は彼を救えるのだろうか。

クリスマスキャロルが聞こえる。
私は彼の頬を見ていた。
無数のイルミネーションの反射を受けて、虹色に照り返された頬を見ていた。

20121124